2023/02/15
日記
今日の1時に目が覚めた。今日というのは今これを書いている日であり2月16日のことで、その時歯磨きも服薬もまだだったことを思い出した。スマホで映画を観ながら寝落ちしていた。正確には映画鑑賞中に寝てしまったのではなく、途中でWi-Fiに接続できなくなって、諦めて目を瞑ったらそのまま寝てしまっていたのだが。映画を観始めたのは午後9時くらいからで、作品は『過去を逃れて』。ただこれをちゃんと観たのは今日なので詳細は今日の日記の方に書くことにする。
映画を観る前は入浴していて、そのさらに前は食事をとったり、別の映画を観たりしていた。こっちの映画は『サンセット大通り』。公開は1950年でビリー・ワイルダー監督作品。売れない脚本家がいかにして冒頭に登場するプールに浮かぶ死体へと変わり果てたのか描く映画だが、この脚本家は語り手としての役割が強くて、作品のメインはこのプールのある館の持ち主である無声映画時代のスター女優、ノーマ・デズモンドだ。彼女は、一時代前のもはや忘れられたスターなのだけれど、そのことに本人は気付いていない。召し使いであるマックスも(演じているのがシュトロハイムなので雰囲気からして凄まじいものがある)彼女がそのことに気付かないように細心の注意を払っている。そんな中、彼女は自らが執筆した『サロメ』の脚本で銀幕への復帰を目指していて、取りたてから逃げる途中で偶然彼女の屋敷に辿りついてしまった脚本家は彼女の脚本を手直しすることになるんだけれど……というのが大まかなあらすじ。幽霊屋敷ものだし、ハリウッドの栄光とその影みたいな話だし(実在の監督が本人役でカメオ出演したりする)、映画の話をしまくる映画だし、といろんな要素のあるフィルム・ノワールで(少し前の日記にも書いた通りできるだけ毎日フィルム・ノワールを観ていくことにした)、観ているときはちょっと困惑気味なところもあったりしたんだけれど、最後まで観てかなりお気に入りになってしまった。ラストシーンに圧倒されるのもそうなんだけど(これは実際に観てほしい)、ノーマがスタジオに赴いて一瞬スポットライトを浴びるところ、かつての彼女を知っている人がぞろぞろと集ってきて、一瞬だけ「かつてのノーマ・デズモンド」になるところの活気の戻った表情が一番印象的だった。
映画を観る前は研究室にいた。この日は10時から輪講があり、その後は研究室にある本でこれから研究する分野についてなんとなくのイメージを膨らませたり、あるいは机の上ですやすや眠ったりした。お昼ごはんはしっかり食べないと炭水化物のみになりがちで、こうなると血糖値上昇から爆睡してしまうのでこれからは気をつけたい。
起きたのは輪講に間に合うギリギリの時間だった。なのでこの日の日記はここでおわり。